憤怒調節障害の原因が究明される



2016年07月11日

(連合ニュース)
衝動的な攻撃行動を爆発させる憤怒を調節障害(IED:intermittent explosive disorder)は、社会的行動に重要な機能を担当する、脳の部位の連結状態に欠陥があるためだという研究結果が出た。

シカゴ大学のロイス・リー精神医学-行動神経科学校数は憤怒を調節障害の患者は感覚入力、言語処理、社会的相互作用を担当する脳の部位の連結状態に欠陥があるという研究結果を発表したとメディカル・エクスプレスが6日報道した。

憤怒を調節できない人は、正常な人または他の精神障害のある人に比べて上縦束(SLF:superior longitudinal fasciculus)と呼ばれる脳の白質(white matter)が完璧では無く、密度も落ちていることが分かったと李教授は明らかにした。

憤怒を調節障害の患者42人、正常人40人、他の精神障害のある人50人など、男女計132人(18~55歳)を対象に蛋白質の結合組織の容積と密度を拡散テンソル画像(DTI:diffusion tensor imaging)で測定した結果、このような事実が明らかになったということだ。

SLFは決定を下し、感情を調節して行動がもたらす結果を判断する脳部位である前頭葉と言語と感覚入力を処理する脳部位である頭頂葉を連結する組織である。

SLFは言わば前頭葉頭頂葉を連結する「情報高速道路」と李教授は説明した。

社会的状況を処理するこの高速道路の連結性が低下した場合、状況を判断する機能が損なわれ、衝動的に怒り爆発につながる可能性があると彼は指摘した。

憤怒を調節障害の患者は社会的状況で、他の人の意図を誤解しやすい。相手は敵対的ではないのに自分が天才だと誤った判断を下す。

情報伝達システムの欠陥のために相手の動きや言語のような社会的相互作用で現れる情報を全体的に受け入れずに相手が敵対的という考えを裏付ける情報だけを選んで選択しているためだ。

李博士によれば、精神障害のある人の脳の構造は健常者と差がある場合が珍しい。

したがって、脳組織の間の連結状態が重要であり、これを見ることのできる所がまさに白質という。

大脳はシンギョンセポチェで構成された表の部分である皮質と神経細胞を互いに連結する神経ステンシルファブリックが敷かれた根元の水質によって構成されるが皮質は灰色を帯びており、灰白質(grey matter)、水質は白色を帯びており、白質と呼ばれる。

この研究結果は「神経精神薬理学」(Neuropsycholpharmacology)の最新号に発表された。

引用元記事:http://goo.gl/4kcU7S