中国拠点の特殊詐欺


大阪府警:中国から電話、詐欺摘発 「かけ子」ら3人逮捕
2018/12/02 07:30


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中国・吉林省を拠点に高齢女性にうその電話をかけ、キャッシュカードをだまし取ったとして、大阪府警大阪市東淀川区の男(48)ら計3人を詐欺容疑で逮捕していたことが、捜査関係者への取材で分かった。この男は逮捕前、中国人をトップとする特殊詐欺グループの実態を毎日新聞に証言していた。奈良県警も同省の別のグループにいたとされる女を逮捕。警察当局が摘発を強化している。【道下寛子、藤河匠、数野智史】
 捜査関係者などによると、男は今年3月26日、「全国銀行協会」の職員などになりすまし、大阪府池田市の高齢女性に電話。「預金が不正に引き落とされる恐れがある。口座を凍結するのでキャッシュカードを回収する必要がある」などとうそをつき、女性と夫名義のカード計9枚を詐取したとされる。日本に帰国後の9月に逮捕され、その後に起訴された。
 府警は3~4月、カードをこの女性から受け取る「受け子」の男(55)や、カードで現金自動受払機(ATM)から預金を引き出す「出し子」の女(32)を逮捕。2人の供述などから、中国から電話をかける「かけ子」だった男の関与が浮上した。被害総額は計約1000万円に上るという。
 男の証言によると、インターネットの「裏仕事掲示板」というサイトを通じて勧誘され、1~4月、中国東北部吉林省延吉市に滞在した。拠点はマンションの一室で、トップは「社長」と呼ばれる中国人男性。男を含む日本人3人が、名簿を基に日本の高齢者に電話をかけ続けた。
 一方、奈良県警が11月、詐欺容疑で逮捕した大阪市西成区の女(58)も昨年12月から約1カ月、吉林省延吉市に滞在。元飲食店を拠点とする特殊詐欺グループで「かけ子」をしていたという。男のグループとは別組織とみられるが、銀行協会職員などを装ってカードをだまし取る手口は共通している。


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