韓国 エイズに感染した660人と連絡が途絶える



【ニューシース】エイズに対する過度な社会的偏見や保健所の感染管理システムに対する不信が「感染者の連絡途絶」を発生させているという指摘が提起された。

7日、国会保健福祉委員会所属の金勝熙(キム・スンヒ)自由韓国党議員が、疾病管理本部から受け取った資料によると、10月末基準で、この1年間連絡不可能なHIV/AIDSに感染した人は計660人と集計された。

全体登録された感染人一万2039名義5.5%水準だ。連絡が取れないのと、治療を受けないというのは同じものはない。

ただし、現在、HIV/AIDS診療費は健康保険で90%支援し、残りの10%は本人負担だが、患者が地域保健所に実名登録した場合、国費と地方費を通じて支援を受けられるようになっている。

しかし、連絡途絶に感染した人は、政府と地方自治体の助けを自ら拒否しているわけだ。その背景には不信がある。

一般的に感染した人は、実名登録を憚っている。 保健所と連絡をやり取りする過程で感染事実が外部に知られるかと心配するのだ。現在HIV/AIDSは完治は不可能も、粘り強く効果的な抗ウイルス剤を服用する場合、感染の可能性を下げることができる。しかし、社会的偏見の壁がまだ高く、自分の身元情報が明るみに出るのを恐れて助けの手さえ断っている状況だ。

金議員は「エイズに対する社会的偏見を変えることのできる政府対策が依然、不足している」、「エイズ患者が保健所の管理を通じて自発的に適時に治療に参加して感染の可能性を下げることができる対策が急がれる」と強調した。