氏名と国籍を伏せる報道例




「釣り気分でわくわく」
いけすから高級魚盗み料理、友人らに振る舞う

2018/09/10 12:23

神戸市灘区の鮮魚店のいけすから高級魚などを盗んだとして、建造物侵入と窃盗の罪に問われた同区の無職の男(41)の初公判が10日、神戸地裁(神原浩裁判官)であった。男は「魚釣りをしているような気分で、わくわくしてしまった」などと起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、即日結審した。判決は27日の予定。
 起訴状によると、5月10日深夜~同11日未明と6月13日未明、同区の鮮魚店に侵入し、クエやタイなど計60点(時価計約7万7千円相当)を盗んだとされる。
 被告人質問で、男は動機について「後輩に金になると勧められた」などと説明。ただ転売はせず、「釣り気分」を楽しむために店内で魚の下処理や写真撮影をしたと述べた。盗んだ魚を料理して友人や家族に振る舞い、ほめられるのがうれしかったとも語った。
 検察側は「幼稚としかいえない動機。大胆な手口で悪質」と主張した。弁護側は既に被害弁済が済んでいるなどとして寛大な処分を求めた。