韓国人の研究 人格障害が71.2%


20歳の男性の45%が対人関係障害の可能性

Posted February. 10, 2003 22:22,   

この数値は、米国やヨーロッパなど先進国の平均11〜18%に比べて、
2.5〜4倍に達する。
研究チームによると、人格障害は自分の性格に問題があることに気づきにくく、
家庭や社会生活、対人関係に支障があり、周りの人々を苦しめるという特徴がある。また、自分の問題を他人や社会のせいにし、極端な反応を示す。
そのため、各種の犯罪や社会的葛藤を引き起こす原因になりやすく、早急に対策を立てなければならないが、社会的な認識程度が低く、適切な診断と治療が行われていない。
柳教授は、このように潜在人格障害者の比率が高いことについて、「社会的価値観が混乱している中、家庭教育の不在が『人格未成熟の成人』を量産している」と説明した。
研究チームは、今回の調査で、12種類に分けて人格障害の有無を測定した結果、
1種類以上の人格障害があると疑われる人が71.2%に達した、と発表した

具体的には、
自分にこだわり過ぎて対人関係が円満でない「強迫性(49.4%)」、
合理的な問題解決や人との係わりを避ける「回避性(34.7%)」、
わがままで些細なことにも必要以上に反応し気まぐれな「ヒステリー性(25.6%)」、絶えずに他人を疑う「偏執性(22.6%)」の順で多かった。

権教授は、「各国の社会文化的背景によって人格障害が疑われる基準点が異なるため、それを考慮して、基準点を30点から35点と40点にそれぞれ高めて分析した場合にも、32.7%、22.8%となった」
「それでも、他国より人格障害可能性の比率がずっと高い」と述べた。

延世(ヨンセ)大学心理学科の李勲求(イ・フング)教授は、「設問の内容が普遍妥当であるため、韓国社会の特殊性によって人格障害可能性の比率が高く表れたという可能性は低い」とし、「韓国社会の精神的健康について関心を持つきっかけにすべきだ」と指摘した。

今回の研究結果は、国内学術誌「精神病理」と米国の学術誌「精神医学と臨床神経科学」に掲載される予定だ。


韓国成人6人に1人、この1年間に精神疾患を経験

2012年02月15日16時12分
[中央日報日本語版]

韓国の成人の6人に1人はこの1年間に精神疾患を経験し、さらに成人の4人に1人は生涯に1度以上、
精神疾患を経験していることが分かった。

保健福祉部が昨年、全国の成人男女およそ6000人を対象に精神疾患実態を調べた結果、精神疾患の1年間の
有病率は16.0%だった。

これは成人6人のうち1人が調査時点前の1年間に精神疾患を経験したことを意味する。

性別では男性が16.2%、女性が15.8%で、男性がやや高かった。

また成人4人のうち1人の割合で、これまでに1回以上、精神疾患を経験していることが明らかになった。

ただ、症状が軽いアルコール・ニコチン中毒が伴う「アルコール・ニコチン使用障害」を除けば、
精神疾患の1年有病率は10.2%、生涯有病率は14.4%に下がる。

政府は精神疾患者の大半が周囲の目を意識して治療を受けていないと把握し、精神健康検診の実施、
精神疾患の細分化など対策づくりに取り組んでいる。
http://japanese.joins.com/article/313/148313.html?servcode=400§code=410




全国民対象に精神疾患検診=ストレス社会背景、世界初-韓国

【ソウル時事】

国保健福祉省は25日までに、2013年から全国民対象に検診を実施するなど精神疾患に関する総合対策をまとめた。

同省によると、全国民対象の精神疾患検診は世界で初めての取り組みという。

進学や就職など競争が激しい韓国ではストレスにさらされている人が多い上、都市化による人間関係の希薄化やインターネット中毒、アルコール中毒も社会問題化している。

同省の調査によると、精神疾患率は06年の12.6%から11年には14.4%に増加。

また、自殺による死亡率は経済協力開発機構OECD)加盟国でトップで、
10~30代の死亡原因の1位となっている。

(2012/06/25-18:30)
http://jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012062500750


新種の精神障害「危険水準」

Posted February. 15, 2004 23:32,   東亜日報

鬱病患者や社会不慣れの児童が増加〓東亜(トンア)日報は精神障害実態を把握するために、ソウル新村(シンチョン)セブランス病院の1996〜2003年の精神科外来患者の疾患を分析してみた。その結果、患者数は5342人から2万9764人へと、5倍以上に増えた。特に子供の場合、367人から5254人へと、なんと14倍も増えて、小児精神障害患者が急増していることが分かった。
患者のうち、最も多い精神障害鬱病だった。96年に全体患者の29%に過ぎなかった鬱病患者は2003年には44%に増えた。96年に最大の割合を占めた精神分裂病は2001年から増加傾向が鈍化して2位に落ちた。
鬱病の深刻さはもう数回にわたって警告されてきた。昨年10月、大韓憂鬱・躁鬱病学会がソウルに居住する20〜60歳の主婦1000人を対象に行った調査の結果、45%が軽症以上の鬱病に苦しんでいることが分かった。
子供たちの場合、社会によく適応することができない「社会的機能遂行障害」が急増した。これは家族や同じ年齢の子供たちと交わることができず、不便さを感じる障害だ。家庭ごとで1、2人の子供を生んでちやほや育てるために生じた副作用でもある。96年わずか11人だった患者が2003年には1120人に増えた。100倍以上の増加となるわけだ。

精神障害の境目が曖昧〓「私の耳に盗聴装置がうめこまれている」と言えば、間違いなく精神障害者だ。精神分裂症であることも、不安障害や人格障害である可能性もある。
しかし「誰か私のことについてひそひそ話している」と言うと、状況は複雑になる。この場合も精神障害に当たるだろうか。社会が複雑になって各種の問題が発生し、精神障害の境目が曖昧になっているという話だ。
ソウル大学病院神経精神科のユ・インギュン教授は「最近、衝動調節障害と人格障害患者が急速に増えている」と話した。さらに同教授は「すぐに満足を追い求める社会的雰囲気によって、過去には疾病に分類されなかった新種の精神障害が個人はもちろん、社会までを脅かしている」と付け加えた。
特にショッピング中毒、賭博中毒、ゲーム中毒、セックス中毒などの各種の中毒の場合、人々が病気として認めない傾向が強い。しかし、これは感情を抑制することができない衝動調節障害で、深刻な精神障害につながる可能性が大きい。
同教授は「中毒者の脳を撮影してみると、前頭葉の感情調節中枢がかなり損傷されていることが分かる」とし「早期に治療しなければ危険な場合もある」と話した。
▲早期発見が重要〓延世(ヨンセ)大学のセブランス病院神経科の閔聖吉(ミン・ソンギル)教授は「精神障害を誘発する要因を検討する際は、遺伝的要因はもちろん、患者の体質、幼い頃の行動特徴、性格、対人関係、家族力などを総合的に考えなければならない」と話した。
また、同教授は「精神障害患者を『精神病者』と呼んで、社会的に烙印を押してしまう偏見を捨てなければ、早期発見は難しい」と話した。甚だしくは家族さえ外部に知られないように隠す傾向が強いという。
普通、精神障害者は疾患別に少しずつ違うが、ほとんど前触れの症状が現れる。したがって患者の行動変化に気付くのが一番大事だ。それだけに家族の助けが必ず求められる。


corekim@donga.com