韓国の犬肉農場から救助された犬100匹、米国へ行く

韓国の犬肉農場から救助された犬100匹、米国へ行く

[ソウル新聞ナウニュース]


屠殺の危機に瀕していた犬肉農場の犬100匹以上が劇的に救助された。
20日(現地時間)、英国のザ・サン、デイリーメールなどの外信は、国際動物保護団体のヒューメイン・ソサエティー・インターナショナル(Humane Society International・HSI)が韓国忠清南道礼山郡の犬肉農場の檻の中に閉じ込められていた犬を救ったと伝えた。

救出された犬は、新たに生まれた子犬を含めて合計149匹で、夏の酷暑日を迎えて食肉市場で販売される運命にさらされていた。
これは、暑い夏に犬肉料理を食べれば血液の循環が改善しスタミナに良いということで普遍化した慣習である。

犬肉の農場主は、農場を永久閉鎖して、作物を栽培するよう業種の転換をするために、HSIに助けを要請した。
実際に救助された犬のうち、あまりにも幼いため国内の委託家庭に預けられる14匹を除くと、米国各地の避難所へと搬送され、新しい家族に会う予定だ。

礼山郡の農場では、子犬を含めて合計149匹の犬が檻の中に閉じ込められていた。(写真=英国ザ・サン
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犬が閉じ込められていた檻の衛生状態は思った以上に酷かった。(写真=英国ザ・サン

HSIは、犬肉の農場主が農場を閉鎖した後でも生活を維持できるため、他業種に変更できるよう、独自のプログラムを介してサポートしている。 
HSIによってドアを閉めた韓国の犬肉農場は、2014年以来今回で9つ目であり、その過程で約1000匹以上の犬が救出された。

団体は、韓国政府が先頭に立って、こういった残忍な行為を禁止することを希望している。
団体所属の活動家キムナラ氏は、「犬が劣悪でおぞましい環境での生活を余儀なくされている」とし「韓国では特に若年層の間でもう犬を食べる習慣は消えている」と説明した。

これについて現地メディアは「韓国では毎年約250万余匹以上が虐殺されているという事実がある。世論は食用のため犬を飼育する慣行に対して反対する方向へと向いてきている」と伝えた。

檻の中に閉じ込められていた犬は、国際動物保護団体の助けを借りて、今新しい人生を見つけることができるようになった。(写真=英国ザ・サン